











■マンガとの出会い
「マンガ」に出会ったと
はっきり覚えてるのは幼稚園の頃。
姉が「学校でマンガを描くのが流行ってる」と言って、
家でマンガを描いていたのを
なんでも姉の真似をしていた
当時の自分は「僕も描く」と言って、
ノートに落書きから始めました。
姉はすぐに飽きて、描かなくなったけど、
自分は四六時中、ノートに落書きを
描きまくっていました。
それは傍から見ていた両親
が呆れるくらいに。
と、同時にマンガを読むのにもハマった自分は、
見よう見まねでコマを引き、
マンガのようなものを描き始めました。
好きだったマンガの模写だったり、
ストーリーを作ってオリジナルを描いてみたり…。
まだ小学校に入ったばかりの頃だったけど、
「自分はずっとマンガを描くし、
マンガ家になるんだろうな」と
朧気ながらもそう思いました。
■夢に向かって
中学、高校を過ぎてもその思いは変わらず、
マンガの専門学校の通い、上京し、アシスタントになり、
投稿や持ち込みをしてずっとマンガ家の夢を追い続けました。
でもその夢は実現しませんでした。
一時期、マンガ家への夢は諦め、別の道に進もうかと
考えたこともありましたが、自分は今でもマンガを描いてますし、
願った形ではないけれど「マンガ家」を名乗って仕事をしています。
非常に飽きっぽく、すぐに別のことに興味が移る自分が
40年近く同じことを続けています。
これからも自分はマンガを描いて、
マンガを仕事にしていくんだろうなぁと。
それが自分がこの世に生まれて、
この世で生きていく答えなんだと思います。
■マンガが与えてくれたモノ
昔から、マンガは娯楽の王様だと思っていました。
どんどん面白いマンガは生まれてくるし、
何回同じ物を読んでも毎回感動と楽しさを体感させてくれる。
マンガを読んでる時、読めている環境が本当に幸せだと感じます。
マンガは、ギャグでもスポーツモノでも、
ホラーでもサスペンスでもSFでもラブコメでも、
読んでいて楽しさと一緒に色々なことを教えてくれます。
マンガから教わったことはたくさんあって、
勉強で覚えたことより記憶に残っています。
そんなマンガを自分が描く側になったとき、人を楽しませたり、
教えたりすることがなんて難しいんだろうと驚愕しました。
「何かを伝える」ことがこんなに難しいと感じる反面、
自分のマンガを読んだ人が「面白かったよ」「ためになった」と
言ってくれると本当に嬉しかったのです。
もちろんそうじゃない感想もたくさんもらいましたが、
だからこそ、マンガで人の感情を動かせることの感動は
どんな体験をした時よりも大きいものでした。
■マンガを描き続ける喜び
この感動が「マンガ家になりたい」という
夢の根幹にあるのだと確信します。
そして今、マンガを描く仕事を通して
新しく感じる喜びは、「人の役に立てる」ことです。
自分のマンガで、人の仕事のお手伝いができる。
そして「おかげさまで効果が出ました!」と
言ってもらえるのが「面白かった」と
言ってもらえることと同じくらいうれしくて
幸せな気持ちになります。
「人を楽しませ、喜んでもらい、人のために役に立てる」
それが今の一番の幸せであり、喜びです。